こばやしのヒト
宮崎県小林市の社會福祉法人?ときわ會。
ときわ會は、高齢者福祉施設をはじめとし、溫泉施設や児童?障がい福祉施設を運営する、小林市の社會福祉法人。副理事長を務めるのは、坂口和也さん。
坂口さんは、地域住民にとって「歳を重ねても安心して暮らせる場づくり」に勵んでいました。
部屋の外は、刺激に溢れている
ときわ會は43年前に、坂口さんのお父さまである坂口四郎さんが立ち上げました。
施設がこの一帯は、もともと山林や農地。それを四郎さんの寄付や地域住民の皆さんのご協力により、ときわ會の土地が徐々に拡大していったのだそう。
「地域の方々の協力があって成り立っているんです」と坂口さんは話します。
ときわ會が経営するのは、高齢者福祉事業、児童福祉?児童障がい事業、溫泉施設と多岐に渡ります。
一歩部屋から出れば、ワクワクすることがたくさん溢れている。この施設一帯がまるでひとつの町のようにも感じられます。
老人ホームが「それまでの生活の延長線」になるように
「以前は、職員が利用者の生活にどんどん介入し、安全面から外に連れ出すことも控えていたんです」
けれどそうではなく、「自分でできることは、なるべく自力でしていただいたほうが、その方のためになるのでは」という考え方に、職員たちが徐々に変わっていきました。
『やっぱり年を重ねても生きている心地を感じたいし、感じてもらいたい』そこに共感し合いました。
老人ホームの生活はそれまでの生活の延長線上にあるものだから。
地域の醫療福祉が、健全な狀態で続いていくには
地域の醫療福祉のためには、醫療従事者や行政だけでなく、地域住民も一緒になって考えなければいけないと坂口さんは言います。
「この醫療や社會福祉施設を利用するのは、やっぱり住民なわけです。だからこそ、醫療福祉の現場で働く人と住民がお互いのことを理解しあって、住民が応援し、互いに支えあえるような関係になることが理想ではないかと思っています」
欲しい未來を自分たちでつくる
坂口さんが目指すのは、「自分たちが年を重ねたとき、安心して暮らせる場所をつくる」こと。
自分たちでできることをやっていくと、なんとなく明るくなっていく。
坂口さんは取材の最後、こんな言葉を殘しました。
坂口和也さん